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【勝利馬】ドウデュース
【指数】105.1
【レースラップ】12.6-10.6-11.1-11.9-12.1-11.9-11.2-12.1
直線半ばで、すでに歓喜のどよめきが響いていた。もちろんドウデュース騎乗の武豊騎手に対しての声援。理想の位置取りと理想の展開。そして理想のゴール前。レース後のインタビューを聞く限り、2着セリフォスの渋とさを強調してはいたけれど、気配りの武豊騎手らしく、人気馬への敬意は忘れない。自身の思いでは、かなりの手応えを感じていたはずだ。
前半600mのペースは34.3秒。このコースとしては意外にも厳しく流れた。上がり33秒台の勝負ではなく底力を問われた内容で、直線での有力馬達のトップスピードには迫力があった。本命にしたジオグリフはスタート直後の位置取りが予想よりも後方だった。ペースに戸惑ったのか切れる脚は出せないような印象があるので、適性的に問題があったかもしれない。母アロマティコから遡ってアンデスレディーの血筋からいくと、2000m以上の距離で力を発揮するかもしれない。今後も注目したい。
このレースは阪神コースに変わって未だにクラシックホースが出現していない。しかも古馬になって苦戦する傾向にある。つまり限られた距離適性と成長力に疑問を抱えるキャラクターに固定されている状況になってしまっているのだ。ではドウデュースはどうか。1800mで実績があるものの、父はハーツクライで母は完全な米系。異兄達もダートで強い結果をだしており、血統的にはマイル以下でもそれ以上でもない完全なマイル専門で大成していくであろう。マイル路線一筋の選択が、その早熟性の素質の不安を覆うしていく可能性であることを強調したい。
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