日本ダービー2021予想① 指数にみる有力馬選定

エフフォーリア予想アプローチ

 今回はまずダービー向けての主要各レースのレベルを確認する。比較する上で最大の問題は、今年の皐月賞が稍重の状態だったこと。最初に過去稍重の皐月賞の内容を振り返る。結論を言うと過去の稍重の皐月賞の中でもトップの内容だと判断する。

 年  タイム  ペース   1着 ダービーでの着順
2021年 2:00.6 36.3-37.0 エフフォーリア?着
2020年 2:00.7 35.6-35.8 コントレイル 1着
2018年 2:00.8 35.5-37.3 エポカドーロ 2着
2012年 2:01.3 35.8-38.4 ゴールドシップ5着
2010年 2:00.8 35.4-35.9 ヴィクトワールピサ3着


 タイムそのものは過去の稍重での中で最速。しかしレースの最初3ハロンが36.3と最も遅く、上がりも37.0秒とかかっている。これはレース中1000m通過直後に11.4-11.9と急激に加速となって4コーナー手前からすでに各馬の動きが鈍くなっているのがわかる。全馬にとって厳しい消耗戦になったのだ。4コーナー通過すぐに内からエフフォーリアが先頭に立ち、そのまま3馬身突き放してゴールする。最後の1ハロン12.6秒はエフフォーリア自身のタイム。さらに特筆すべきなのは3着のステラベローチェと上がりが同タイム(36.7秒)であり位置取りの差から見てもエフフォーリアの能力がずば抜けていることが示される。

【2021皐月賞ラップ】
12.1 – 11.7 – 12.5 – 11.9 – 12.1 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 12.6(参照:JRA)

よって下記に示す皐月賞でのエフフォーリアの指数は105.3ではあるものの、2着以下を突き放したものとして他のレースレベルに引けをとらない妥当な数字と言える。
【皐月賞組】
エフフォーリア 105.3
タイトルフォルダー 103.7
ステラベローチェ 104.1
アドマイヤハダル 103.6
ヨーホーレイク 103.9
グラティアス 103.3

以下皐月賞組と比較する他レース上位馬の指数をを提示して吟味する。

【毎日杯組】
シャフリヤール 105.8
グレートマジシャン 106.3

【京都新聞杯組】
レッドジェネシス 106.4
ルペルカーリア 106.1(放牧)

【青葉賞組】
ワンダフルタイム 104.1

【桜花賞】
サトノレイナス 106.9

毎日杯は日本レコードでレベルは高い。内を突いた勝ち馬のシャフリヤールよりも外目を通ったグレートマジシャンを上位にとる。
京都新聞杯も向う正面からペースが流れかなり厳しい内容となった。差し切ったレッドジェネシスは有力候補となる。
青葉賞のワンダフルタイムは休み明けで勝ち上積みが期待されるがレースレベルは疑問。
桜花賞は近年でも破格のレベルであり、サトノレイナスはダービーでも突き抜ける可能性あり。ウオッカの再現は十分ありうる。

【まとめ】
現時点での有力馬を提示する。
エフフォーリア
グレートマジシャン
レッドジェネシス
サトノレイナス
明日以降の検討で本命馬を選定していく。

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